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工芸品と呼ばれるものには、どこか懐かしさや日本の風景に合う特有の魅力を感じます。

「和」や「職人さんが作っているもの」など、様々なイメージを持っていることと思いますが具体的に工芸品(工芸)とはどういった品を指すのでしょうか?

工芸のことを少しずつ深堀していければと思います。

 

工芸品ってどんなもの

工芸品とは、洗練された、高い技術で製作された生活の中で使用される道具のことを指すのが一般的です。

 

そして工芸品は主に手作業で製作されるものを指します。これは、機械化が今ほど進んでいなかった時代では何を作るにも手作業で作るほかなかった事を考えると当たり前のように感じるかもしれませんが、産業化、機械化による大量生産が可能になった現代でも、この概念は変わっていません。

 

生活道具の製作がその起源である工芸ですが、美的な感覚を満たすものであるという事も重要視されています。生活に必要な道具が産業化によって量産されるようになり、ここで言う工芸品が実用品としてだけではなく鑑賞用としても求められることが多くなっているのは、工芸品が実用性とともに美的にも意匠を凝らして設計されているからに他なりません。

 

このように工芸とは日常の暮らしの中での「用」と「美」の二つ、あるいはいずれかの機能を満たしている品を指すと考えられます。

 

工芸と呼ばれるものには様々な分野があり、その材料も千差万別です。

少し例を挙げてみると木竹工,金工,陶磁,ガラス,玉,象牙,プラスチック,漆工,繊維,紙,印刷など。本当にあらゆるものを工夫して、活用して生活の中に活かしてきた歴史が想像できますね。

 

伝統工芸とは

 

工芸の中でも伝統工芸と呼ばれ区別されているものがあります。

 

「伝統」とはある地域、民族や集落の中で世代を超えて受け継がれているものを指します。つまり伝統工芸とは文字通り『受け継がれてきた長い歴史を持つ工芸』の事を指します。

 

  1. 熟練した技が必要
  2. 手工業である
  3. 日常生活で使われている
  4. 代々長い歴史がある

 

これらの要素を満たすものが伝統工芸とよばれます。伝統工芸は都道府県や市区町村が独自に認めている伝統工芸もあります。

 

また、ちょっとややこしいですが国が指定した法律によって定められている『伝統的工芸品』は、伝統工芸とは区別されています。

 

伝統的工芸品とは

 

一般に、伝統的工芸品とは「伝統的工芸品産業の進行に関する法律」に基づく経済産業大臣の指定を受けた工芸品の事を指します。

 

概して伝統工芸と呼ばれる中でも、一部が伝統的工芸品として国の指定を受けていると考えておいて大丈夫です。

 

伝統的工芸品として認められるための主な条件は以下の通り。

 

・主として日常生活の用に供されるものであること。

・機械で大量生産されるものではなく、製品の主な部分が手作りされているもの

・100年以上前から続く伝統的な技術や技法でつくられたもの

・製品の主な部分が100年以上前から今まで使われてきた伝統的な材料を使って作られたもの

・ある地域で複数の職人がまとまってある程度の規模でつくられているもの

 

現在では236品目(2021年1月15日時点)の伝統的工芸品が指定されていて、様々な種類のものがあります。

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